自閉症スペクトラム障害のお子様の施術を依頼されて週1回のペースで施術しておりますが、経過がとても良好です。自閉の症状が特に強く出ており、幼稚園では孤立してしまうため専任の先生についてもらっている状況です。
昨年12月初旬に初めて来院した時は院内に入ることをためらっており、お母様がスマホの動画で誤魔化しながら何とか施術を受けてもらったという状態でした。しかし、その施術のあと自宅に帰ると今までにないほどの排尿があり、半日近く熟睡したということで、施術の効果を実感しました。
2回目の施術でも駄々をこねて施術ベッドに寝かせるのが大変でしたが、お子様との間でいくつかの約束を決めて、スマホの動画を観てもらいながら何とか施術を終えることができました。この施術のあとから目に見える変化が起こり始めます。
まず、幼稚園で他の友達の輪に入って一緒に遊ぶようになったそうです。それから2回目の施術を終えて帰宅したときには父親に施術を受けてきた事を報告したそうです。そして3回目に来院したときには自分から進んで院内に入ってきました。4回目の施術の時などは「先生に治療してもらう」と言いながら自分から進んで施術ベッドに横たわりました。(一般的にお子様は敏感ですので、直観的に自分にとって良い物かどうかが分かるものです。このお子様が当院とは別に通院している鍼灸院では施術台にベルトで縛り付けているそうですが、そんなことをする必要は感じません)
4回目の施術は今年の初めでしたが、いつもそばにいるお母様の目に明らかなほど状態が変わってきており、幼稚園の先生方からも変化を報告されるそうです。今年からは施術のペースをすこし落として、長い目でお子様のサポートをしていきたいと考えております。
さて、自閉症スペクトラム障害の原因の一つとして、頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラル セラピー)の施術家の間では、頭蓋骨内の硬膜の固着と歪みが関係していることが知られています。これらの問題は自律神経系に影響を与えます。
ここにご紹介しているお子様の場合には、「頭蓋仙骨リズム」と呼ばれる脊椎動物が有する脳内を起点とする身体のリズムが正常範囲(毎分6~12回)よりも遅く早くなっており、これは自閉症スペクトラム障害において特徴的な所見の一つであり、頭蓋骨内に硬膜の固着が起きていることを示唆しています。
頭蓋骨内の硬膜の固着は、脳が正常な活動を維持するために必要な血液の循環を阻害することがあり、特に静脈の流れが制限されると頭蓋骨内の老廃物の排出率が低下することに加えて一種の酸素欠乏状態を作り出します。さらに、頭蓋骨の下部に位置している「後頭骨」と呼ばれる骨と首の骨(頸椎)との連結部分は丈夫な靭帯と筋肉で支えられていますが、このエリアには脳神経や脳に血液を送る動脈、更には自律神経系を司る脳幹が隣接しており、靱帯や筋肉の硬化が起きることで脳の活動に支障をきたすことがあります。
今回のお子様のケースでは、マタニティクラニアル療法(頭蓋仙骨調整法と筋膜リリース法)を用いて頭蓋骨内の硬膜の固着や脳幹に近接している筋膜の固着を取り除くことを主眼として施術を続けてきましたが、4回目の施術では「頭蓋仙骨リズム」が正常範囲内に回復したことを確認しています。
今後の経過観察と定期的な施術が必要ではあると考えておりますが、何よりもお母様がひと安心された様子を伺うことができて良かったと思っております。お子様のために出来ることは何でもしたいというお母様の熱意と、少しでも早いうちに必要な手を打ちたいというお母様の判断力に脱帽です。
成人の自閉症スペクトラム障害では、同じようなアプローチをしてもこれほど顕著な効果は現れにくいものです。このお子様の症例は、できる限り早いうちに適切な手を打つことができるならば、まだまだ改善の余地がある障害であることを教えてくれているように思います。お困りの方はまずは下記リンクよりご相談ください。
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